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稗田のカルタ ―妖怪ハンター 21・22 こふ

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「帰還」
文庫版「妖怪ハンター」収録の大島&渚シリーズの最終話です。

渚ちゃんは、大島渚シリーズ5話中、3話で魂というか幽体をどこかへ連れて行かれそうになり
1話で夢遊病のようになって怪事件の現場へ行ったりという娘さんです。稗田先生によると、霊媒体質ではないかということです。
それを毎回見ている大島くんなので「例のアレか」なんていうセリフが出てきます。
「最近変な夢を見るの」と大島に相談する渚。
渚のいる海岸に、沖から船が来て、船に乗っている恐ろしい人が何か叫んでいる夢だといいます。

夢に出てきた海岸、浄土ヶ浜へやって来た二人、船の怪人が叫んでいたのは「お松」という名前だと思い出し
「お松観音」が祀られている、近くの寺「渡海寺」へ向かいます。
渚は、「お松観音」の部屋に飾られている、絵馬の中に夢で見たのと同じ船を見つけます。
鳥居と板で囲われている、奇妙な船の絵でした。
二人がどういう船なのかと、首を傾げていると、「補陀落渡海(フダラクトカイ)の船だよ」と住職が現れます。
「補陀落」とは、海の彼方の観音様の浄土のこと、海を渡って、その浄土へ行くのが「補陀落渡海」だと教えてくれます。

お松観音のことを訪ねた二人に、本堂でお茶でも飲みながら話そうという住職。
大島は、本道へ向かう途中の一室に、7〜8人の僧達が集まっているのに気がつきます。
訪ねると、今夜「補陀落講(フダラクコウ)」があるといいます。
「補陀落講」とは「補陀落上人の遺徳を偲ぶ集まり…かな」という住職

浄土ヶ浜からの渡海上人の中に智涯(ちがい)という僧がいました。
智涯は、補陀落渡海を発願し三年の厳しい修行を行い、渡海の日を迎えましたが
彼を参拝に来た信徒たちの中にいた美しい娘、お松を見初め欲情の心を起こしてしまい
浄土への熱烈な思いもたちまち消え失せ、渡海をやめると言い出しますが、
同門の僧たちは、信徒たちの手前、いやがる智涯を無理矢理船に乗せ沖へ流してしまいました。
渡海船からは、いつまでも「お松」と泣き叫ぶ声が聞こえたいたといいます。
その魂は今でも海を漂っていて、海霧の濃い日など沖に現れては娘の名を呼ぶそうです。
お松観音は智涯と娘の菩提を弔うために、娘にかたどって作られたものです。

という話を聞いているうちに、眠ってしまう大島・渚
話がたいくつだったからではありません。お茶にクスリが入っていたようです。
目が覚めた大島は、気を失っている渚を発見します。いつものように幽体離脱しているようです。
「補陀落講」の人たちと、お松観音もいなくなっています
住職は「補陀落講」の人たちが、この世のものではないような気がして恐ろしくて逆らえなかった
そいつらは、渡海上人を迎える、とか帰ってくるとか言っていたといいます
4/10「こ」の札の大島の前髪修正しました。
by k-d-m | 2013-04-09 07:29 | 妖怪ハンターカルタ | Comments(0)

ご近所さんではない


by K玉之
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