稗田のカルタ ―妖怪ハンター 3
2012年 05月 02日
彼の父は、先月亡くなりました。葬儀の夜から母は父の書斎で、夜な夜な何かをしている様子。
そのころ町では、墓場から、次々と遺骨が盗まれ、
死んだはずの人が、うろつき回っているという、ウワサが流れます。
台風の夜、ひろしは書斎に死んだ父そっくりな男が居るのを見つけます。
母が言うには父の弟ということだが、そんな話は初耳だぜ。
動きもギクシャクしていて、貞子みたいだし、ゾクっとしてしまうひろし。
台風の翌日、町は下水があふれて水浸し。
町を徘徊する、去年脳卒中で死んだ山田のオヤジさんに、町民は逃げ出します。
下水から流れ出たゴミのような黒いものは、よく見ると「ヒクヒク」「ズルズル」動き回る軟体動物状の物です。
それを、山田のオヤジさんは、四つん這いになり「ガフガフ」と、むさぼり食ってしまいます。
この日タクシーで町に到着した稗田礼二郎がそれを見ていると、
ひろしの父の弟(?)が「バカモノ!!」と恫喝し、
稗田礼二郎に「気ニ…シナイデクダサイ……」とカタコトで語るが、あんたのシャツの着崩れ方が気になるわ!
そして、稗田礼二郎は「この町にだれか反魂の術を使った者がいる」とつぶやき
調査を開始するのでした…グルル〜ン